ご挨拶

 不登校の急増、ヤングケアラー、子どもの貧困などコロナ後にさらなる問題の可視化がなされ、さまざまに子どもが直面する課題が明かになってきました。その数値の高さから、また様々な事件の発生へとつながっていることから、私たち大人は子どもたちの叫びを思っているよりもとらえられていない、子どもたちのニーズがとらえられていない現状があるのではないかと懸念します。子どもたちが気づかれないことで問題が大きくなることがないよう、大人である私たちが、専門職である学校で働くソーシャルワーカーが、すべての子どもを把握できる学校とともにどうしていくべきなのでしょうか。
 学校のなかで様々にアプローチしていこうとすると、専門職不足、資源不足、教師やスクールソーシャルワーカー双方の理解不足にぶつかります。また、せっかく学校で作り上げてきたことが、体制や人が変わることで0ベースに戻ってしまいます。そんな繰り返しのなか、教師もスクールソーシャルワーカーも気力を失いがちになることも多くあります。
しかし、大きな方向性として、中央教育審議会に諮問が出されたように福祉の視点を活かそうという動きに拍車がかかっています。また教育DX化への話しを学習だけでなく、福祉課題に向かいつつあります。日本学術会議においても取り挙げられています。
 これらを糧に、越えなければならない課題に押しつぶされないよう、ミクロな視点だけでなく、俯瞰的に、違った角度から、ともに考えてみませんか。今回は予防という視点にフォーカスし、これらの問題を解決に向けて、学際的にも、企業をも巻き込んだ総合知としても議論したいと思います。是非、活発な議論に参加してください。

第19回全国大会 大会長  
山野 則子 (大阪公立大学 教授)

日本学校ソーシャルワーク学会
第19回大阪大会
大阪公立大学中百舌鳥キャンパス

日 程:
2025年8月23日(土)・8月24日(日)
会 場:
大阪公立大学中百舌鳥キャンパス
(大阪府堺市中区学園町1番1号)
大会テーマ:
気づかない子どもの声、私たちにできること
~一歩踏み込む学校、そしてソーシャルワーク~
大会参加申込期間:
早期登録 4/1~6/30
通常登録 7/1~8/24

プログラム概要

8月23日(土)

時間プログラム
9:30受付開始
10:00事前研修(公開研修・専門研修)
12:30受付開始
13:00開会挨拶
13:05問題提起
13:30基調講演
14:25大会シンポジウム
17:00年次総会
18:00情報交換会

8月24日(日)

時間 プログラム
9:00 受付開始
9:30 口頭発表
13:00 課題研究
16:00 大会終了
※企業展示を両日行う予定です。子どもの支援につながる技術、サービス、製品などの紹介、現場のニーズ把握に活用ください。
※企業展示は現在募集中です。詳しくは、学会事務局までお問い合わせください。
(担当:田中 佑典【大阪公立大学山野研究室】)

大会のご案内

1 参加区分と費用

 
会員
非会員
学生/大学院生
情報交換会
事前研修
【公開研修】
1,000円
【専門研修】 1,000円
 
会員・非会員に準ずる
5,000円
(先着100名)
【公開研修】
2,000円
本大会
早期登録
(4/1~6/30)
4,000円
5,000円
2,000円
通常登録
(7/1~8/24)
6,000円
6,000円
3,000円

※専門研修・公開研修は、どちらか一つを選択してください(いずれも定員120名です)。
※専門研修・公開研修に当日申し込みの会員は会員番号が必要です。
※情報交換会(先着100名)は、定員になり次第受付を終了します。
※「学生/大学院生」で登録された方は、大会当日、受付の際に学生証を確認させていただきます。
※情報保障、託児を希望される方は、早期登録でお申し込みください。詳細は後記の「7」「8」をご確認ください。

2 申し込み方法

今回は「Peatix(ピーティックス)https://peatix.com/」というプラットフォームからの申込みになります。申込みと参加費の支払いが同時に行われます。

≪Peatix(ピーティックス)アカウントの作成方法≫

新規にPeatixをご利用になる場合はアカウントの作成(無料)が必要になります。登録料や手数料などは一切発生しません。アカウントはPeatixホームページのトップページの右上「新規登録」をクリックすると表示される新規登録画面から作成できます。規約をご確認の上、メールアドレスもしくは外部サービスアカウント(Facebook/Twitter/Google/Apple)を使って作成してください。

19回大阪大会のチケットを購入する方法

早期登録期間は【2025年4月1日(月)~6月30日(月)同上】です。

  1. 1.PeatixのURL(https://peatix.com/event/4293433) からアクセスし、イベントの日時、内容を確認し、「チケットを申し込む」のボタンをタップ
お申し込みはこちら
  1. 2.チケットの枚数を選び、支払方法を選択後、ログインへ進む
    ※チケットの種類がいくつかありますので、お間違えの無いように選択してください
    尚、チケットの金額は税込価格です
  2. 3.アカウントを登録する
  3. 4.アンケート申し込みフォームに回答を入力する
  4. 5.支払い方法を選び、情報を入力する
  5. 6.名前を入力する
  6. 7.申し込みが完了すると、申し込みの完了をお知らせするメールが登録したメールに届きますのでご確認ください。また領収書はメールからダウンロードできます。
  1. 注1 チケットは、パソコンやスマートフォンから申し込めます。スマートフォン以外の電話やメールからは申し込めません。利用する端末や決済方法によって申し込み画面が異なります。ご希望の申し込み方法を確認してください。
  2. 注2 支払い方法はクレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、コンビニ/ATM支払、PayPal/銀行口座振替払いの中から選べます。その際コンビニでの支払いは220円の手数料がかかります。お支払いを行う金融機関のATMによっては振込手数料や時間外手数料がかかる場合があります。
  3. 注3 イベント参加の一般的な申し込み方法はPeatixのホームページにある「参加者ヘルプ」
    https://help-attendee.peatix.com/)をご参照ください。

≪当日のお申込みの場合≫

当日の申込みは受付にてご案内いたします。同様にPeatixからの申込みとなります。当日までにご自身でPeatixのアカウントを作成しておいていただくとスムーズに受付ができますので、ご準備いただきますようお願いいたします。大会受付のキャッシュレス化にご理解とご協力をお願いいたします。

3 要旨集について

今大会では、ペーパーレス化のため、印刷物での要旨集の配布は行いません。
紙媒体を要する方は、大会ホームページに掲載されていますデータを各自、ダウンロード、印刷する等でご準備ください。

4 昼 食

会場にて食事をしていただくことは可能です。ゴミ等については各自で処理していただきますよう、ご協力をよろしくお願いいたします。
大会当日、大阪公立大学内の学生食堂は営業しておりません。大学近隣にも飲食店がございますが、昼食を持参することをおすすめします。

5 情報交換会について

日 時:8月23日土曜日(本大会1日目) 総会終了後
会 場:大阪公立大学中百舌鳥キャンパス 大学生協 
定 員:100名(先着)
なお、情報交換会のみの参加はできません。定員となり次第、受付を終了しますのでご了承ください。

6 宿泊の手配について

大会事務局では宿泊の手配は行っておりません。
各自でご用意いただきますようお願いいたします。
同期間中、大阪・関西万博など大きなイベントが開催されますので、宿泊先の確保はお早めにお願いします。

7 託児について

託児を実施しています。詳細が確定次第、大会HPや第2報にてご案内いたします。
ご利用を希望される方は、早期登録期間中に、申し込みフォームの指示に従って必要事項を明記ください。当日申し込みでのご利用はお受けしかねます。ご了承ください。

8 情報保障について

大会1日目に関しては、「要約筆記」を行います。早期登録期間中に、申し込みフォームの指示に従って必要事項を明記ください。

9 駐車場について

中百舌鳥キャンパス内には十分な駐車スペースはありません。
原則、公共交通機関でお越しください。
なお、足が不自由等によりやむを得ずお車でお越しの方は、早期登録の上、申込フォームの備考欄にてその旨ご一報ください。

10 クロークについて

クロークを会場に設けております。
なお、貴重品は、紛失や破損の責任を負いかねますので、各自でお持ちください。

11 会場アクセス

・南海高野線「白鷺駅」下車、南西へ約500m、徒歩7分。
・南海高野線「中百舌鳥駅」下車、南東へ約1000m、徒歩約13分。
・Osaka Metro御堂筋線「なかもず駅」下車、南東へ約1000m、徒歩約13分。
・南海高野線「中百舌鳥駅」・Osaka Metro御堂筋線「なかもず駅」から南海バス(北野田駅前行131、131-c、132系統)で約5分、「府立大学前」下車。
・南海本線「堺駅」から南海バス(北野田駅前行131、131-c、132系統)で約24分、JR阪和線・南海高野線「三国ヶ丘駅」から南海バス(北野田駅前行131、132、132-c系統)で約14分、「府立大学前」下車。

※詳細は大阪公立大学のホームページをご覧ください。
※バスの本数は限られておりますので、事前に南海バスの時刻表をご確認ください。
※原則として、お車でのご来学はご遠慮いただいております。ご協力のほどよろしくお願いいたします。

大会プログラム

8月23日(土)事前研修

9:30

受付開始

10:00 ~ 12:00

【公開研修】
「トラウマインフォームドな学校」

講師:岩切昌宏氏(大阪教育大学 准教授 精神科医)
コーディネーター:佐々木千里氏(愛知県立大学大学院 非常勤講師)

<研修のねらい>

 最近欧米では、しばしばトラウマインフォームドという言葉が使われるようになった。翻訳するとトラウマの理解に基づくということだが、これは、①トラウマの代表的な疾患であるPTSDの研究が進み、心身への影響が長らく続きやすいこと、②トラウマとなりうるような逆境的小児期体験(ACE)をした人が少なからずいて、その体験が多い人は、精神的な影響だけでなく、身体疾患になりやすく、社会的経済的にも問題を抱えやすいことがわかったこと、③女性運動の流れで、トラウマを抱える女性に対して、公的機関でも十分な対応がなされていないことなどが、背景にある。このように多くの人がトラウマによる影響を受けているため、トラウマの影響についてどのようなものかを十分知っておく必要がある。
 多くの子どもが集う学校では、様々な不適応行動の背景にトラウマが潜んでいる場合があり、学校の先生、学校を支えるスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーは、子どもの背景にトラウマがあるかもしれないと考え、「チーム学校」として適切な対応をしなければならない。
 以上をふまえ、本研修では、トラウマについての理解がある学校とは、どういうものかを解説する。

【受講資格】どなたでも可
【定員】120名(先着順)

【専門研修】
「チェンジ・エージェント・システムとしての学校の理解とスクールソーシャルワーク実践」

講師:梅山佐和氏(東京学芸大学 講師) 
コーディネーター:福島史子氏(鳥取県教育委員会 スクールソーシャルワーカースーパーバイザー)

<研修のねらい>

 理論を踏まえた実践に資するべく、2022年度より専門研修では「ジェネラリスト・ソーシャルワークの理解」、それを基盤に「学校をシステムとしてとらえなおす」、「学校現場における社会的養護を受けて暮らす子どもたちへの支援の在り方」を取り上げてきた。そして今回はピンカス・ミナハンの4つのシステムの枠組みをふまえ「チェンジ・エージェント・システムとしての学校」に焦点を当てる。
 システムの変化を促すためには、ソーシャルワーカー単独ではなく、チェンジ・エージェント・システムを活用することが求められ、スクールソーシャルワーカーは、所属組織である学校や教育委員会の枠組みを活用することになる。そのため、スクールソーシャルワーク実践においては、まず当該システムをアセスメントすることにより状態や強みを正確に把握し、システムが本来の機能を発揮できない状態にある場合には、機能が回復・強化されるようにアプローチすることが求められる。
 学校をどのように理解し、協働するためにどのようにアプローチする必要があるのか。参加者が日々の実践、また視点や考え方を整理し、機能的なチェンジ・エージェント・システムとして学校と協働するスクールソーシャルワーク実践のあり方を考える機会とした
い。

【受講資格】学会員限定
【定員】120名

※事前申し込みで定員超過となった場合には当日参加はできません。
※当日申込者は会員番号の入力が必要です(不明な場合は専門研修の受講はできません)

8月23日(土)本大会 1日目

12:30

受付開始

13:00

開会挨拶

13:05 ~ 13:30

問題提起

講師:山野則子(大阪公立大学 教授)

13:30 ~ 14:15

基調講演  「教育格差とICT~DXで子どもを救う」

講師 : 藤村 裕一(鳴門教育大学 教員養成DX推進機構長)

14:25 ~ 16:45

大会シンポジウム 
「なかなかできない一歩踏み込んだ活動=学校に変革を」

シンポジスト:
山﨑 修道 (公益財団法人 東京都医学総合研究所 副参事研究員)
太刀川 弘和 (筑波大学 教授) 
當山 誠(糸満市教育委員会 学校教育課 指導主事)
黒光 さおり (尼崎市スクールソ―シャルワーカー)

コーディネーター:
山野 則子 (大阪公立大学 教授) 

17:00 ~ 17:45

年次総会

会員の皆様は、ふるってご出席ください。

情報交換会会場へ移動 

18:00 ~ 20:00

情報交換会

会場:大阪公立大学中百舌鳥キャンパス 生協

8月24日(日)本大会 2日目

9:00

受付開始

9:30 ~ 12:00

口頭発表

・発表は1演題あたり、発表時間20分、質疑応答15分 計35分となります。
・発表申込 締切 6月15日(日)24:00必着
*口頭発表申込期間は、5月12日(月)~6月15日(日)と、事前参加申込時期と異なっていますので、ご留意ください。
*発表希望の方は、後記の「口頭発表応募方法・留意事項」をご参照の上お申込みください。
*演題報告後に総括討論を行います。

12:00 ~ 13:00

休憩 (企業コーナー(104講義室) ポスター発表 予定)

13:00 ~ 16:00

課題研究

【第1分科会】
「ヤングケアラー支援における学校と福祉の連携~現状と今後の課題~」

企画者:濱島淑恵(大阪公立大学教授)
南多恵子(関西福祉科学大学准教授)

趣旨:
 近年、ヤングケアラーに注目が集まるなか、国、地方自治体は実態調査を実施してきた。これにより一定の割合で家族のケアを担っている子ども・若者が存在していることが示され、学校生活、健康面、人間関係等において様々な困難を抱えている場合が少なくないことが確認されている。さらに、2024年6月には子ども若者育成支援推進法改正により、ヤングケアラーが支援対象として位置付けられ、現在、様々な地域において、ヤングケアラー支援が進められつつある。
 複合的な課題を抱えていることが多いヤングケアラーの支援においては、多機関・多職種の連携が期待されており、特に学校と福祉の連携は必須と言える。「学校-福祉」間における気づきの共有と支援の協働がスムーズに包括的に行われることによって、ヤングケアラーに対する早期の適切な支援を展開することが可能となる。しかしながら、ヤングケアラー支援は始まったばかりであり、この点について課題は多い。
 本分科会では、ヤングケアラー支援をけん引してきた神戸市、NPO法人ふうせんの会の実践から、またイギリスにおける学校と民間支援団体との連携事例を参考にしながら、我が国における行政、民間によるヤングケアラー支援の実際とその到達点、学校と福祉の連携の現状と課題について検討する。また、どのような取り組みによって、課題をクリアすることが可能になるか、参加者とともに考える機会としたい。

【第2分科会】
「認知機能に障害のある子どもの教育保障とスクールソーシャルワーク

―高次脳機能障害のある子どもの模擬事例を手がかりに考えるー」

企画者:山中徹二(大阪人間科学大学・講師)

趣旨:
 日本の特別支援教育の対象は、障害があることを要件としています。そのため、認知機能障害の疑いがある児童生徒であっても、障害認定を受けていない場合は、困難を抱えながらも、学校生活を過ごしている状況が見られる。たとえば、発達障害や軽度知的障害、高次脳機能障害の疑いのある子どもたちなどです。2005年の発達障害者支援法、2007年の特別支援教育の開始を機に、発達障害児童の学校生活上のサポートに関する研究は進んできた。しかし、高次脳機能障害のある子どもに対する支援は進んでいない。
 そこで本企画では、近畿圏内の支援者へのヒアリング結果も踏まえながら、以下の論点について考えます。①高次脳機能障害の特徴とされる症状が子どもの学校生活において、どのような困りごととして生じてくるのかを知る、②必要な教育環境の調整を考える、③②を含めた子どもや家族への支援について、教員や学校に関与する専門職(特に、スクールソーシャルワーカーに焦点をあてて)に期待される役割は何か、を検討したい。

【第3分科会】
「スクールソーシャルワーカーに関する人材育成の取り組み(仮題)

企画者:土井幸治(西九州大学 講師) 

趣旨:
 スクールソーシャルワーカー活用事業(以下、活用事業)開始後、スクールソーシャルワーカー(以下、SSWr)の全国的な配置が進み、活用事業以外のスクールソーシャルワーカー事業が実施され、生徒指導提要やいじめに関わるガイドライン等にSSWrとの連携が明記されるなど十分ではないにしろ一定の社会的認知が進んだといえる。一方、SSWrの理解が進み、SSWrの雇用は増加したが、初めてソーシャルワーカーとなった方や他分野から実践の場を学校に移すソーシャルワーカーもみられ、学校文化に馴染めない等の課題も存在する。日本におけるSSWrの人材育成について、スーパーバイザーの配置がある自治体も存在し、研究も進んでいるが、その実態には、地域差があり試行錯誤しながら取り組まれている。そこで本分科会では、SSWrが就職後、学校現場で成長し、自己の力を発揮できるような人材育成のあり方について、取り組みの報告をふまえ、参加者で協議していきたい。

【第4分科会】
「不登校支援とSSWの活動―校内教育支援センターの活用をめぐって」

企画者:越智紀子(京都光華女子大学 教授)

趣旨:
 本分科会は、SSWの実務に関係する制度を前提とした、SSWの活動をめぐる課題を検討するシリーズに位置づくものである。今回は、COCOLOプランのうち特に「校内教育支援センター(スペシャルサポートルーム等)」に焦点をあてて検討する。校内教育支援センターは、単なる施設設置にとどまらず、学校の不登校支援の中核的役割が期待されるとされているが、その運用や体制の構築には課題が多くみられる。そこで本分科会では、報告者の取り組みをふまえ、校内教育支援センターに関するSSWの役割や連携に関して検討する機会としたい。

【第5分科会】
「いじめ防止対策と子どもの自立支援―教育・福祉論的な視点と実践の枠組みから問い直す」

企画者:鈴木庸裕(日本福祉大学・教授)

趣旨:
 いじめ対策推進法施行から12年近くが経ち、生徒指導提要やいじめ重大事態のガイドラインの改訂が行われ、いじめ防止対策についてスクールソーシャルワーカーの資質や能力をめぐり、日常的な実践的課題の探究が求められる。しかし、被害・加害、周囲の子ども(保護者)の日常生活への回復や自立支援、そして学級、学校、教育委員会、自治体の各レベルでの「福祉的視点からの介入・参加」をめぐる内実づくりに困難さがみられる。
 本課題研究分科会では、この困難さの解消やその気づきのために、いじめ問題への「司法的」なアプローチと「教育・福祉的」なアプローチの「かさなりとズレ」、および「懲戒的な対応」と「関係調整・修復的な対応」や「自立支援的な対応」との「かさなりとズレ」に着目し、ソーシャルワークの役割や学校教育の潜在的能力の回復・復権について実践的理論的に考えていきたい。

16:00

終了 (各分科会会場にて終了)

口頭発表応募方法・留意事項

口頭発表(研究発表・実践発表)の申し込みを希望する会員は、応募要領をご参照の上、口頭発表申込フォームからエントリーして、メールによる発表原稿等を不備のないように、6月15日(日)24:00 必着でご応募ください。

大会事務局

大会事務局
*学会事務局ではありませんのでご注意ください

ご質問やご不明な点等ありましたら、お気軽にお問い合わせください。

(担当:田中 佑典【大阪公立大学山野研究室】)